以下の緊急要請書を7月26日(火)13:30~参議院議員会館B107での要請行動・院内集会にて提出します。締め切りは26日10時です。 入倉・三宅式の過小評価を熊本地震が証明 武村式を用いた規制委の再計算により地震動は1.8倍に 美浜3号炉の審査手続きを止め、寿命延長の断念を! 原発を止め、全ての原発の基準地震動を武村式で再計算を! 原子力規制委員会委員長 田中 俊一様 2016年7月26日 元原子力規制委員の島崎邦彦氏は、熊本地震を踏まえて「入倉・三宅式では地震動は過小評価」との警告を発し、原子力規制委員会・規制庁は7月13日に、大飯原発の地震動を武村式で再計算した結果を公表しました。その結果、入倉・三宅式ではなく、原発の津波評価で採用している武村式に置き換えて計算すれば、地震動は1.8倍になることが明らかになりました。これにより、大飯原発の基準地震動856 ガルは1,550ガルになり、クリフエッジを超えます。美浜3号炉も約1,800ガルとなり、やはりクリフエッジを超えるため、大惨事となります。 規制委田中委員長は、7月19日に島崎氏と面談し、自らの再計算について「やってはいけないことをやってしまった」などと述べ、再計算そのものをなかったことにしようとしています。これほど無責任なことがあるでしょうか。 規制委の発表では、計算結果は644ガルで、入倉・三宅式による基準地震動よりも小さくなっており、1.8倍とは矛盾します。これは、規制委の再計算では、①計算のベースになる基本パターンについて関電よりも小さい値を用いる、②「不確かさの考慮」による上乗せをしない、といった操作がされていたことによります。島崎氏が指摘するように、式の置き換え以外は、関電の断層モデル・計算結果に基づいて計算をすべきです。その場合は、基準地震動が1.8倍になります。 規制委は自らの再計算結果に基づき、大飯原発、美浜原発3号炉の再稼働を断念すべきです。川内原発を止め、伊方3号の原子炉起動を中止して、全ての原発の基準地震動を武村式で再計算すべきです。美浜原発3号炉は、40年超えの寿命延長の審査中であり、原子炉設置変更許可の審査書案が7月27日にも出るとされていますが、審査の手続きを止め、廃炉にすべきです。以下要請します。 要 請 事 項 一.美浜原発3号炉の審査手続きを止め、寿命延長を断念すること 二.原発を止めて全ての原発の基準地震動を武村式で再計算すること