本ワークショップでは、ろう者のコミュニティや価値観、日本手話、そしてろう者特有の身体感覚を基軸とした表現としての「オンガク」を探求します。それは、聴者中心の文化や価値観から生まれる音楽とは異なる、もう一つの文化的実践であり、感覚のあり方です。なお、本企画では、既存の「音楽」と区別しながら考えるため、仮に「オンガク」と表記しています。今回のワークショップでは、ろう者と聴者が遭遇する舞台『黙るな 動け 呼吸しろ』を題材に、耳を使わない / 目で世界を捉える人々の身体感覚を手がかりとして、「呼吸」「リズム」「張り・緩み」「手話の非言語性」などに着目しながら、ろう者の音楽(オンガク)について考えていきます。身体で感じる共鳴、空気、視線、間、流れ。そうした感覚を通して、それぞれが持つ「オンガク」の感覚を共有し、その根底に流れる共通性 / 相違性を見出していくことを目的としています。実践や対話を重ねながら、ろう者・難聴者の表現や感覚をどのように共有し、より深化できるのかを、参加者の皆さまとともに考える時間にできれば幸いです。※日本語対応手話(手指日本語)を使用される方も歓迎いたします。